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あけぼの

  • 上野-青森(772.8km)
  • 下り:2021、上り:2022
  • 24系/24系25形(JR東日本青森車輌センター)
  • 上野-長岡 EF64-0/1000(JR東日本長岡運転所)、長岡-青森 EF81

概要

上野駅 - 青森駅間を東北本線・高崎線・上越線・信越本線・羽越本線・奥羽本線を経由して運転する寝台特急列車。

約13時間かけて運転している。

東北新幹線が八戸まで延伸となった2002年(平成14年)12月1日以降は、東京都と東北地方を結ぶ唯一の定期夜行列車となっている。

2009年3月14日に実施されたダイヤ改正より、上越線での空転が多い上、高崎・上越線の乗務運転士が運転しにくいという理由のため、EF81形は長岡駅 - 青森駅間に短縮、上野駅 - 長岡駅間は上越線での走行のために設計されたとも言える長岡車両センター所属のEF64形電気機関車の牽引に変更された。

沿革

 

寝台の種類

シングルデラックス

A寝台「シングルデラックス」(7号車)は、全11室の1人用個室である。室内にはテレビや、BGMを流す装置があり、テレビではビデオが放映されている。基本的には映画が放映されており、2つのチャンネルから選べるようになっている。
このシングルデラックスは、家族向けでの利用を考慮し、補助ベッドを設け2名で使用することが可能である。また、トイレ側1室を除いてベッドと反対側の壁の仕切(コネクトドア)が開閉できるようになっており、1番個室以外は最大4名で利用することができる。

ソロ

B寝台個室「ソロ」は、5・6号車にそれぞれ28部屋。2段構造で、寝台定員は1名。補助ベッドはない。
個室番号は、1階が1・3・5 - 25・27番(奇数番)、2階が2・4・6 - 26・28番(偶数番)となる。
個室の扉にはテンキー式の錠が設置されており、利用する旅客が任意の暗証番号を設定して使用する。
「北斗星」・「北陸」などと異なり、通路が車両中央にあるタイプ。上段の個室へ登る階段は個室の外にあるため、下段の個室内への張り出しはほとんどないが、上・下段とも個室内で着替えなどのために直立することができる場所はない。また、上・下段とも寝台使用中は床が露出せず(折りたたみ式の座面を展開するとその下に隠れる)、特に寝台使用中は寝台以外の空間がなくなってしまう。しかし、開放式B寝台と同額で個室を利用できるので、非常に人気が高い。なお、上段は曲面のスライド式窓カーテンとなっており晴れている日であれば寝台使用中に満天の星空を満喫できるが、座席として使用する際の足をつけるスペースが極めて狭いという難点がある。対して下段は地面に足をつけるスペースが上段よりも比較的広くて落ち着ける空間となっている。また、下段の個室は乗車時既に寝台が展開された状態になっておりシーツも敷いてあるが、上段の個室は旅客自身で座面を展開して寝台を構成しシーツを敷く必要がある。これは上段の個室で寝台を構成すると、個室への出入りが非常に困難になる(座面を展開すると入口のおよそ半分を支障する)という構造上の問題もある。

開放式B寝台

開放式B寝台は、2 - 4号車と9 - 12号車にある。
なお、下り羽後本荘駅 - 青森駅間は立席特急券で、上り青森駅 - 羽後本荘駅間は指定席特急券で利用できる。ただし利用できる車両は上りは4号車のみであるため繁忙期には満席であることが多い。下りは羽後本荘駅 - 大館駅間は4号車のみ、大館駅 - 青森駅間は3・4号車となっている。

ゴロンとシート

「ゴロンとシート」(禁煙席)・「レディースゴロンとシート」(女性専用席・禁煙席)は簡易寝台。浴衣、枕、掛け布団、シーツは一切ないが、設備そのものは通常の2段式(開放式)B寝台をそのまま使用する。(通常と同じく一人用の寝台を一人で使用する)指定券の券面の列車名は、ゴロンとシートが「あけぼの(ゴロンと)」、レディースゴロンとシートが「あけぼの(レディゴロ)」と表記される。
サンライズ瀬戸・出雲の「ノビノビ座席」同様、特急料金だけで横になって眠ることが出来るため、連休など(特に三連休パス利用期間)は10時発売と同時に満席になることが多い。なお、年末年始・お盆の多客期に「ふるさとゴロンと号」が臨時運転されたこともある。

運行時間


2021レ 21:15 21:41 22:47 03:19 04:07 04:34 04:51 05:04 05:17 05:40 05:51 06:06 06:45
列車名 上野 大宮 高崎 新津 新発田 村上 あつみ温泉 鶴岡 余目 酒田 遊佐 象潟 仁賀保 羽後本荘 秋田
2022レ 06:58 06:29 05:12 01:15 00:49 00:21 23:36 23:11 22:55 22:44 22:31 22:08 21:57 21:44 21:06
07:14 07:36 07:48 08:06 08:18 08:35 08:57 09:05 09:18 09:56
  八郎潟 森岳 東能代 二ツ井 鷹ノ巣 大館 碇ヶ関 大鰐温泉 弘前 青森
20:39 20:23 20:12 19:56 19:45 19:28 19:06 18:57 18:46 18:08

 

使用車両

牽引機関車

上野-長岡 EF64-0/1000(JR東日本長岡運転所)、長岡-青森 EF81

かつて牽引した機関車

EF65形1000番台 東北本線 上野 - 黒磯間
EF71形・ED78形 奥羽本線 福島 - 山形間 山形新幹線工事に伴う福島駅構内工事の関係で極短期間上り列車を郡山まで直通牽引した。
ED75形 東北本線 黒磯 - 福島間
奥羽本線 山形 - 秋田間
奥羽本線 秋田 - 青森間
東北本線 黒磯 - 小牛田間
DD51形 奥羽本線 山形 - 青森間 電化前
北上線 北上 - 横手間 国鉄時代・奥羽本線内の工事時のみ
陸羽西線 - 羽越本線 新庄 - 秋田間 1974年に院内峠で起こった土砂崩壊による迂回運転時に牽引。
DE10形 陸羽東線 小牛田 - 新庄間
C58形 陸羽東線への迂回運転時に臨時的に使用した機関車[2]

客車・編成

青森車両センターに所属する24系客車が使用される。
1980年に20系客車を置き換えた際に「あけぼの」に投入された車両は24系24形であったが、1982年の「ゆうづる」削減に伴う「あけぼの」増便(2往復から3往復に増便)により「あけぼの3・4号」(上野 - 青森間)に24系25形編成が投入され、「北斗星」が登場する1988年3月まで使用された。2002年の「はくつる」廃止以降は、同列車に使用されていた3本金帯を巻いたオハネフ25形及びオハネ25形が編成に組み込まれることが多くなっており、白帯の24系24形、金帯の24系24形および25形の混成編成で運行されている。

現在の編成図 進行方向  ←青森駅    上野駅→

カニ24 オハネフ24/25 スロネ24-550 オハネ24-550 オハネ25-550 オハネフ24/25 オハネ24/25 オハネ24/25 オハネフ24/25


※多客時にはカニ24の後にB寝台車(開放式)を4両増結する場合がある。

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